夜景を綺麗に撮影する方法
花火、イルミネーション
星空を綺麗に撮影
夜景撮影の基本
夜景撮影の難しさは光量の少なさです。日中などは光量が多いので雑に撮影しても綺麗な写真が撮れることもあります
ですが夜はそうもいきません。写真が明るくなる設定で撮影しないといけません。まずは写真を明るくなる設定について解説します
絞り、シャッタースピード、ISO感度
カメラ操作(写真撮影)において三大要素となるのが絞り、シャッタースピード、ISO感度です。3つは全て役割が違いますが、設定の仕方で写真を明るく出来ます(暗くも出来る)
写真を明るくしたいのであれば
絞り
数値の低いほど明るくなります
※f8fより2.8の方が明るいがピントの合う範囲が狭くなる
シャッタースピード
シャッタースピードを遅くすると明るく写せる
※1/250秒より1/15秒の方が明るいがカメラブレする可能性が高い
ISO感度
数値が高くなるほど明るく写せる
※ISO400よりISO1600の方が明るいが粒子が粗くなる
この概念について詳しく解説してます
本題に入る前に先ほど貼った写真の撮影方法について解説します
夜景撮影で重要なのは
「ISO感度」と「シャッタースピード」
夜景撮影で「一番大事な設定は何ですか?」と聞かれたら、私はISO感度とシャッタースピードだと答えます
ここでは初心者でも一発で理解できるように解説します
夜景は昼間と違い、圧倒的に光が少ない環境です。そのためカメラはそのままでは十分な明るさを得ることができません
そこで重要になるのが次の2つです
-
ISO感度 → 光をどれくらい強く感じ取るか
-
シャッタースピード → 光をどれくらい長く取り込むか
夜景写真は、この2つのバランスで決まります
ISO感度とは
※光をどれだけ増幅するか
ISO感度とは、カメラの光に対する敏感さのことです。ISOを上げると、少ない光でも明るく写ります。イメージはこんな感じです
- ISO100 → 暗いけど画質がきれい
- ISO800 → 少し明るい
- ISO3200 → 明るいけどノイズが増える
つまりISOを上げるほど明るくなるが、画質は悪くなるという特徴があります
夜景撮影では一般的に
-
ISO100〜400 → 三脚撮影(画質優先)
-
ISO800〜3200 → 手持ち撮影
がよく使われます
シャッタースピードとは
※光を取り込む時間
シャッタースピードは、カメラが光を取り込む時間です。シャッターを長く開けるほど、写真は明るくなります
例
- 1/200秒 → 暗い
- 1/30秒 → 少し明るい
- 1秒 → 明るい
- 10秒 → かなり明るい
夜景では光が少ないため、シャッターを長く開ける必要があります。ただし注意点もあります。シャッターが遅いと手ブレが起きる
そのため
-
手持ち → 1/60秒以上
-
三脚 → 数秒〜30秒
という使い分けになります
三脚は使わない(使いたくない)
テーブル三脚を使う
三脚忘れた…
夜景撮影の基本設定
初心者が失敗しにくい設定を紹介します
手持ち夜景
- ISO 1600〜3200
- シャッタースピード 1/60〜1/125
- 絞り F2〜F2.8
スマホ感覚で撮れる夜景です
三脚を使う夜景
- ISO 100
- シャッタースピード 5〜20秒
- 絞り F8
これが最も綺麗な夜景写真になります
三脚を使うとISOを下げられるため、ノイズの少ないクリアな写真になります
夜景撮影の本質
夜景撮影の本質はシンプルです
光が足りない → どう補うか
方法は2つしかありません
ISOを上げる
シャッターを長くする
つまり夜景撮影とはISOとシャッタースピードのバランスを取る作業なのです
夜景撮影が上手い人の考え方
上級者は次の順番で設定を決めます。
-
ISOをできるだけ低くする
-
シャッターを長くする
-
三脚を使う
なぜならISOが低いほど写真は美しくなるからです。そのため本格的な夜景写真は、ほとんどが三脚で撮影されています
おすすめ記事
花火は夜景撮影の中でも人気のジャンルですが、実は撮影方法はとてもシンプルです
花火の撮影方法(基本)
花火撮影は基本的に長時間露光で撮影します。おすすめ設定はこちらです
基本設定
- ISO 100
- 絞り F8〜F11
- シャッター 2〜10秒
花火はとても明るいので、ISOは低くするのがポイントです
シャッタースピードの考え方
花火の写真は「時間」を写す写真です。
シャッターを開けている間に花火が広がるため
イメージ
- 1秒 → 小さな花火
- 3秒 → 花火がきれいに開く
- 8秒 → 花火が豪華に写る
ただし長すぎると
-
花火が重なりすぎる
-
空が明るくなる
ので注意です
一番おすすめの撮影方法(バルブ撮影)
花火撮影で最も使われる方法がバルブ撮影(BULB)です。仕組みは簡単です
花火が上がる
↓
シャッターを押す
↓
花火が開いたら離す
これだけで完璧な花火のタイミングで撮影できます
三脚は必須
花火撮影は三脚必須です。理由はシンプル
シャッターが長い
↓
手持ちでは絶対ブレる
もし三脚がない場合は
-
地面
-
手すり
-
車の上
などにカメラを固定します
花火撮影のコツ
広角で撮る
花火は大きく広がるため24mm〜35mmくらいが撮りやすいです
ピントは無限遠
花火は遠くにあるのでMFの∞(無限遠)にします
風向きを確認
煙が流れてくると花火が白くなります。理想は風上に立つです
花火撮影の失敗例
よくある失敗はこちらです
ISOが高い
ISO1600
↓
花火が真っ白
シャッターが短い
1/100
↓
花火が途中で切れる
花火はISO低め+長時間露光が基本です
まとめ
花火撮影の基本設定はこちらです
- ISO 100
- F8〜F11
- シャッター 2〜10秒
- 三脚使用
そして一番おすすめはBULB撮影です。花火が開いた瞬間にシャッターを閉じるだけで、誰でも美しい花火写真が撮れます
イルミネーションは、夜景撮影の中でも比較的撮りやすく、設定を少し工夫するだけで誰でも美しい写真が撮れる被写体です。ここでは初心者でもすぐ実践できるイルミネーション撮影のコツを紹介します
イルミネーションの撮り方
イルミネーション撮影で大切なのは
-
ISO感度
-
シャッタースピード
-
絞り(F値)
この3つのバランスです
基本設定(まずこの設定)
初心者におすすめの設定はこちらです。
- ISO 100〜200
- 絞り F8
- シャッター 1〜5秒
この設定にすると
-
光が綺麗に写る
-
ノイズが少ない
-
全体がシャープ
になります。三脚を使うとより綺麗に撮れます
手持ちで撮る場合
三脚が使えない場所も多いので、手持ち設定も覚えておきましょう
- ISO 800〜1600
- 絞り F2〜F2.8
- シャッター 1/60秒
この設定なら、手ブレしにくくイルミネーションも明るく写ります
イルミネーションを綺麗に撮るコツ
F8〜F11で光をキラキラにする
絞りを少し絞ると、光が星のように輝く「光条」になります
- F2.8 → 光が丸くボケる
- F8 → 光がキラキラする
- F11 → 光条が強く出る
街灯やLEDが多い場所では特に効果的です
低い位置から撮る
カメラの位置を少し下げると
-
光が広がる
-
奥行きが出る
ので写真が印象的になります。例えば
-
地面スレスレ
-
ベンチの高さ
-
手すりの上
などがおすすめです
三脚がない時の裏技
三脚がなくても、カメラを固定すれば長時間撮影できます。例えば
-
地面に置く
-
手すりに置く
-
車のバンパーに置く
-
テーブル三脚を使う
これだけでも手ブレを防げます
イルミネーション撮影のおすすめレンズ
イルミネーションは次のレンズが撮りやすいです
35mm
街の雰囲気を自然に写せる
50mm
玉ボケが綺麗
24mm
イルミネーション全体を広く撮れる
まとめ
イルミネーション撮影の基本はこちらです
三脚あり
- ISO 100
- F8
- 1〜5秒
手持ち
- ISO 800〜1600
- F2〜F2.8
- 1/60秒
そして覚えておくと良いポイントはこの3つです
-
絞ると光がキラキラする
-
開くと玉ボケになる
-
低い位置から撮ると奥行きが出る
これを意識するだけで、イルミネーション写真のクオリティは一気に上がります
星空撮影は「夜景よりもさらに暗い環境」での撮影です。ISO感度を高くする+シャッターを長くすることが基本になります
星空の撮り方
星空撮影では次の3つの設定が重要です
-
ISO感度
-
シャッタースピード
-
絞り(F値)
この3つのバランスで星の明るさが決まります
星空撮影の基本設定
まずはこの設定から始めると失敗しにくいです
- ISO 1600〜3200
- 絞り F2〜F2.8
- シャッター 10〜20秒
この設定にすると
-
星がしっかり写る
-
暗い空でも明るくなる
-
ノイズも比較的少ない
というバランスになります
なぜシャッターは20秒以内?
星は動いているため、シャッターを長くしすぎると星が線になってしまいます
目安は「500ルール」です。500 ÷ レンズ焦点距離 = 最大シャッター秒数
例
- 24mm → 約20秒
- 35mm → 約14秒
- 50mm → 約10秒
広角レンズほど長く撮影できます
三脚は必須
星空撮影ではシャッターが10秒以上になるため三脚は必須です
もし三脚がない場合は
-
地面に置く
-
石や壁の上
-
車の上
-
テーブル三脚
などでカメラを固定します
星空撮影のコツ
広角レンズを使う
星空は広く写した方が綺麗です
おすすめ
- 14mm〜24mm
天の川も写しやすくなります
街の光が少ない場所へ
星はとても暗いため街灯、ネオン、都市の光があると星が見えにくくなります。理想は
- 山・海・郊外
月のない日を狙う
月が明るいと空が白くなります
おすすめ
- 新月の前後
星を線にする撮影(星の軌跡)
シャッターを長くすると、星の動きが写ります
- 10秒 → 点
- 1分 → 少し線
- 10分 → 円弧
- 1時間 → 星の円
これは星の軌跡(スタートレイル)と呼ばれます
まとめ
星空撮影の基本設定はこちらです
- ISO 1600〜3200
- F2〜F2.8
- 10〜20秒
- 三脚使用
そして覚えておきたいポイントは
-
広角レンズを使う
-
街の光が少ない場所へ行く
-
月のない日を狙う
これだけで、誰でも美しい星空写真が撮れるようになります